Free「100周年」実は「99周年」 今年の三沢まつり、議員指摘
今年が100周年として8月に行われた三沢まつり。だが、実際には「100年目」で、10日の三沢市議会特別委員会では一部議員から、まだ99周年なのでは―との指摘が上がった。主催した市商工会は、関係者の合意を踏まえ「訂正するものではない」と強調。今後、伝統行事の節目をどのように周知していくのか議論になりそうだ。
同日の市議会予算審査特別委員会で堤喜一郎議員(新政ク)が取り上げた。
市商工会によると、まつりは1925(大正14)年に三社大祭として始まったとされ、68(昭和43)年に現在の名前に改称。今年は「100周年」と銘打って8月22~25日に行われ、約7万人の人出があった。市は商工会への補助金を例年より拡充し、計1840万円を当初予算に計上した。
堤議員は「大正14年から数えると99周年。公費も投入しており、間違いを改めるべきでは」と市の認識をただした。小桧山吉紀市長は「間違いだったのであれば、どういう修正の仕方があるのか考えたい」と述べ、必要に応じて商工会と協議する考えを示した。
一方、商工会側は数え間違いではない―と反論。山内修一事務局長は14年に90周年として実施した経緯なども踏まえ、「春の祭礼委員会の会合で今年は『100周年』として実施すると説明しており、各祭礼から異論はなかった」と“正当性”を強調した。
祭典委員長を務める古間木勝弘会長も「解釈の相違はあるだろうが、10年前の90周年を引き継いで今年100周年としてやった」と説明した。