Free昼はカフェ、夜は居酒屋!? 店主も店名も時間で“変身”/十和田「えん屋」
十和田市東二番町の「遠田酒店」隣に、飲食店の間借り店舗「えん屋」が今月オープンした。遠田酒店3代目店主の遠田圭佑さん(39)が閉店した居酒屋を改装し、チャレンジショップとして再生。朝から昼過ぎまではカフェ、夜は立ち飲み屋として、それぞれ別の店主が店名を変えて営業する。遠田さんは「十和田では初の営業形態。飲食店に挑戦したい人たちに間口を広げ、さみしくなりつつある中心街を盛り上げたい」と意気込む。
えん屋は、昨年5月に閉店した居酒屋の店舗を大幅に改修。青森県産木材をふんだんに使用し、キッチンとカウンター、二つの小部屋を設けた。
遠田さんをオーナーとして、時間帯によって別々の店主に営業を委託する形で、店舗を貸し出す仕組み。空き時間は飲食店以外でも、ワークショップや教室としても使用できる。
1日から本格営業を開始。現在は、朝がカフェ「Heart Espresso(ハート・エスプレッソ)」、夜は週末限定の立ち飲み屋「TOWADA SAKE BAR 酔処みね」が間借り営業している。
このうち、カフェを営業するのは、市内の男性店主カズさん(28)。オーストラリアへ留学した際、通勤、通学中にカフェでエスプレッソコーヒーを楽しむ文化に触れた。独立を考えていたところ、貸店舗の話を聞き、すぐさま出店を決めたという。
朝の出勤、出校に合わせ、ほぼ毎日、午前8時~午後2時までの営業。本格的なエスプレッソマシンでいれたコーヒーを300円前後で提供する。「十和田にエスプレッソのおいしさを広げたい」と笑顔で話す。
オーナーの遠田さんにとっても新たな挑戦だ。「飲食店が元気にならないと地域は盛り上がらない。活性化の一助になれば」と力を込める。
出店などの問い合わせは、遠田酒店=フリーダイヤル(0120)234987=か、インスタグラムのアカウント「enya.towada」のDM(ダイレクトメッセージ)へ。