Free【モノクロームに色をつけて 北奥羽カラー写真館】歳末の“募金がま”

 昔懐かしい昭和の日常や風景を、身近にリアルに感じてもらおうと、デーリー東北が所蔵するモノクロ写真に色を付けてみました。写真をクリックすると、カラー化されます。

 「社会鍋」。聞き慣れないこの言葉にピンと来る人は、季節の移ろいに敏感な人なのかもしれません。

 「社会鍋」は「慈善鍋」とも言われ、歳末の助け合い運動で募金を集めるために使われます。冬の季語でもあります。見慣れた物に例えるなら、募金箱といったところでしょうか。

 今回の写真は、1975(昭和50)年の本紙紙面から。十和田市中央公民館に市民の善意を集める“募金がま”が出現したという話題です。

 鍋や箱でなくても役割は変わらず。取材に応じた女性は「社会なべは知っているが、かまとはグッドアイデア」と感心し、お金を寄付したそうです。

 年の瀬の風物詩だった社会鍋や募金箱。貧困の救済と災害復興支援では目的は異なるとはいえ、現在は自然災害が相次ぎ、募金箱がコンビニや飲食店の店先などで常に目に付くようになった気がします。福祉活動が時季を選ばず広がっていることは歓迎すべき反面、災害を受けて助けが必要な人が後を絶たない現実には心を締め付けられる思いがします。

 画像編集ソフトのAI編集によってカラー化しました。実際とは色彩が異なる場合があります。「写真の色が違う」「こんな色だった」というご意見がありましたら、お待ちしております。

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