若者のキャリア支援を手がける「ハッシャダイソーシャル」（東京）は９日、八戸市のデーリー東北ホールで、同法人初の書籍出版を記念したイベント（デーリー東北新聞社共催）を開いた。参加者約４０人がパネルディスカッションを通じ、八戸の魅力掘り起こしや若者の活発なまちづくりの在り方について考えた。

　同法人は、どのような環境からでも自身の人生を選択できる社会を目指し２０２０年に設立。今年、高校や少年院、児童養護施設での講演など、法人の活動をつづった書籍「人生は選べる　Ｃｈｏｏｓｅ　Ｙｏｕｅ　Ｌｉｆｅ」を出した。

　パネルディスカッションには、地元からも、Ｕターンした人や八戸でまちづくりプロジェクトを進める学生らが参加。中心街から教育環境、三社大祭まで、八戸をテーマにざっくばらんに語り合った。

　地域活性化や若者の背中を押す取り組みへの熱い思いも互いに披露し合い、「何かしようとしている人たちの接着点を増やしていくことが大切」「若い人の取り組みを消費せず、大人が継続的に応援できるようにしたい」「中心街に若者の活動拠点が必要」などの声が上がった。