Free西川さん(八戸)総合1位 11年ぶり2度目の栄冠/北奥羽俳句大会

席題の作句に取り組む参加者=3日、八戸市のデーリー東北新聞社

第72回北奥羽俳句大会(デーリー東北新聞社主催)が3日、八戸市の本社6階メディアホールで開かれ、八戸市の西川無行さん(91)=たかんな=が総合1位に輝いた。西川さんは「本大会では2度目の優勝。とても驚いている」と11年ぶりの栄冠に笑顔を見せた。

 今回の宿題は「秋季雑詠」「良夜」「色鳥」、席題は「山粧ふ」「干柿」。青森県内各地の俳句愛好家92人から投句があり、当日は71人が参加し、総合得点で順位を競った。

西川無行さん

西川さんは席題の「山粧ふ」で、恐竜の化石が発掘されたという場所を訪れた実体験を思い出し、〈恐竜の化石を抱へ山粧ふ〉と詠んだ。読み合わせの面白さが評価され、天位などを獲得した。

 大会では、日本野鳥の会青森県支部長の関下斉さんによる講話「野鳥、季節・文化との関わり」も行われた。

 成績は次の通り。(同点での順位差は大会規定による、敬称略)
 ▽総合=①西川無行(八戸市)16点②野村英利(おいらせ町)15点③小泉靜子13点(八戸市)④畑内節子(同)12点⑤くどうひろこ(板柳町)11点⑥稲本裕子(十和田市)11点⑦佐々木寿子(同)11点⑧佐藤霜魚(八戸市)11点⑨中谷恭子(青森市)9点⑩髙田美津子(七戸町)9点⑪小笠原聖子(八戸市)9点⑫中村しおん(十和田市)9点⑬鈴木莉花(八戸市)9点⑭鈴木志美恵(五戸町)9点⑮大久保石漱(八戸市)8点
 ▽宿題賞=野村英利
 ▽席題賞=くどうひろこ

 
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