Free【chou chou11月号 Pickup】秋冬キャンプ入門
まきストーブの火、熱々の料理、真っ白な世界の非日常感。今、キャンプ好きの間で秋冬のキャンプが注目されています。人気YouTubeチャンネル「Small base camp」のゆうやさんに、秋冬キャンプの楽しみ方を教えていただきました。
【まきストーブキャンプの魅力】
秋冬キャンプではたき火で暖をとるのが一般的です。しかし、テント外での使用となるため、暖かさより冷たい風が勝る場面が多くあります。テント内でも使えるまきストーブを導入して、体を芯から温めませんか。
【湯の保温もしやすい】
キャンプ中にコーヒーやお茶を楽しみたい時、まきストーブがあれば、ガスストーブを使う手間なく湯を沸かせます。
【料理にも使える】
まきが熾火(おきび)になればオーブンとして使えます。また、天板の上では炒める、ゆでる、煮るといった多彩な料理も可能です。
【圧倒的な暖かさ】
テント外の気温が氷点下になったとしても、まきストーブを使用するとテント内の気温はあっという間に20℃近くまで上昇します。
【火の揺らぎに癒やされる】
まきストーブはたき火と同じで、火の揺らぎも楽しめます。そのため、ゆうやさんはガラス窓の大きなまきストーブを使っています。
※テント内でまきストーブを使う際は、安全を確保してください。
【寒さ対策】
秋冬のキャンプを快適にするのに、まきストーブと同じぐらい重要なのが寒さ対策。覚えておきたい知識と、アイテムの選び方を紹介します。
【チェアやコットを使う場合】
キャンプをより快適にしてくれるチェアとコット。どちらも生地が薄いので、冬場は対策が必要です。コットで寝るなら、コットの下を流れる冷気を遮断するために断熱層を強く、厚くすることが重要。ゆうやさんはコットの上にスリーピングマットを敷いて、それごとフリースカバーで包み込んでいます。チェアの場合も考え方は同じですが、コットほど防寒に神経質になる必要はありません。
【地べたスタイルの場合】
地面に敷いたシートに座ったり寝たりする「地べたスタイル」の場合、重要なのは体と地面との間に断熱層をつくること。高品質なマットが効果的ですが、予算的に厳しければホームセンターで売っている銀のマットを使ってもOK。その場合、なるべく厚いものを選びましょう。さらにスリーピングマットがあれば、断熱効果はより高まります。ゆうやさんはトナカイの毛皮を敷くこともあります。
【シュラフの選び方】
まずチェックするのは、温度レーティングです。これは、使用環境の温度に対してどれくらい快適に眠れるかを評価したもの。寒がりでも快適に眠れる気温(コンフォート)、眠るのに問題はない気温(リミット)、命に別状はないが快適ではない気温(エクストリーム)の三つが表示されています。雪中キャンプならまきストーブを使う場合でも、コンフォートがマイナス5℃以下のものを用意しましょう。
【スリーピングマットの選び方】
車での移動を前提にするなら、選択のポイントは断熱性とクッション性。スリーピングマットの断熱性能は、R値という指標で表記されます。おおまかに言うと、夏用はR値1.0~2.0、3シーズン用2.0~4.0、冬用は4.0以上。秋冬キャンプ用であれば、R値は4.0以上のものが適しています。コットを使って寝る場合、クッション性はあまり気になりませんが、地べたに敷いて寝る場合は、その種類によって快適性に差が出てきます。
【Small base camp ゆうやさん】
〈profile〉滝沢市在住。13万円で手に入れた「ハイゼット パネルバン」をキャンピングカーに改造し、車中泊をして動画を配信。特に冬のキャンプと、吹雪の中での車中泊の動画が人気で、1400万回以上の再生回数を記録したものもある。浄法寺町の「backyard camp」に、たびたび撮影で訪れている。
【ゆうやさんの著書】
Small base campの至福の秋冬キャンプ入門
Small base camp ゆうや(著)/三浦靖司(監修)
出版社:扶桑社
定価:2,420円(税込み)
人気Youtubeチャンネル「Small base camp」のゆうやさんが、非日常感あふれる雪中キャンプの楽しみと、必要な技術や道具を紹介しています。まきストーブについては、選び方や設置方法、求められるテントの機能など、安全、安心にまきストーブを使うための情報が満載。車中泊についても、快適な空間を確保するための工夫や、車中泊カーのDIYの仕方などを詳しく伝えています。
Youtubeチャンネル「Small base camp」
https://www.youtube.com/@Smallbasecamp
※本紙生活情報誌シュシュ11月号の特集記事をウェブ用に再編集しました。