Freeフェンシング全日本Vの坪、むつ市役所訪問 五輪出場に向けさらなる飛躍誓う

全日本フェンシング選手権での優勝の喜びを語る坪颯登選手(左)=18日、むつ市役所
全日本フェンシング選手権での優勝の喜びを語る坪颯登選手(左)=18日、むつ市役所

9月に静岡県で行われた第77回全日本フェンシング選手権大会の男子サーブルで優勝した日体大3年の坪颯登(むつ中出)が18日、むつ市役所を訪れ、吉田真副市長に喜びを報告した。準決勝でパリ五輪代表を破っての初優勝に「ようやく優勝できて、応援してくれる青森の人にも恩返しできた。五輪出場に向けて、いいスタートが切れた」とさらなる飛躍を誓った。

 大会は、準決勝で五輪代表の吉田健人に15―8で快勝。谷下尚弥との決勝では、長身を生かした攻撃で、11―13から4連続得点で逆転勝ちした。

 坪は「11―13になった時に焦りを感じて、負けが一瞬頭をよぎった」と明かし、「コーチについてくれた兄が『冷静に』と声を掛けてくれて集中できた」と快挙の裏側を話した。

 パリ五輪は出場を逃したが、練習パートナーとして帯同。「五輪の雰囲気を間近で感じることができたのは大きなプラスになった」と振り返る。

 現在は12月にフランスで行われるグランプリに向けて、調整を進めている。「今回の優勝は通過点。意識を高く保ち、このまま五輪初出場に向けてやっていきたい」と力を込めた。

 
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