Freeハワイ販路開拓へ製品アピール 八戸の水産加工会社など商談会

米ハワイのシェフが作ったオリジナル料理を試食する参加者=16日、八戸市
米ハワイのシェフが作ったオリジナル料理を試食する参加者=16日、八戸市

日本貿易振興機構(ジェトロ)青森貿易情報センターは16日、八戸市の「はっち」で、米ハワイのシェフや輸入業者を招いた商談会を開いた。市内の水産加工会社を中心に青森県内6社が参加し、締めさばやホタテ加工品といった自社製品をPRした。シェフ側からは、県産品を使ったオリジナル料理が提供され、参加者はハワイでの販路開拓に向けたヒントを探った。

 ジェトロ青森がハワイの関係者を商談会に招くのは初めてで、輸出先拡大や海外展開を目指す地元企業の支援として企画した。ハワイで活躍する新進気鋭のシェフに水産品などをアピールし、交流サイト(SNS)を通じて情報発信してもらうことも目的とする。

 この日は歓迎レセプションの中で、シェフ4人が県産のホタテやサバ、キンキン、リンゴなどを使ったオリジナル料理を披露。カルパッチョやスープなどに仕上げて提供し、参加企業の関係者らが試食した。

 ハワイの食材を使用したスペイン料理店を営むオーナーシェフのマサ・アルナルド・具志堅さん(48)は「市場ではホタテやイカ、イワシ、キンキンなどが目に留まり、サイズも大きかった。青森の皆さんはパワーがあるので、ハワイまで届くと思う」と語った。

 この後の商談会では参加企業がブースを設け、自社製品の魅力を説明。サバとホタテの薫製(くんせい)、締めさばなどを紹介したディメール(八戸市)の担当者は「加工品の輸出を進めようと参加した。シェフに提案されたさまざまな食べ方を生かし、商品開発のヒントにもしたい」と話した。

 
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