Freeオンライン診療を年内導入 むつ総合病院、弘大と連携

一部事務組合下北医療センター管理者の山本知也むつ市長は11日、弘前大と連携し、むつ総合病院でオンライン診療と遠隔診療支援を導入すると発表した。むつ総合病院で対応できず、弘大医学部付属病院を受診する患者をオンラインで診療できるようにするほか、専門医が不足する分野で付属病院の遠隔支援を受けることで、患者の負担軽減と医療の質向上を図る。現在システムの準備中で、オンライン診療は内科と外科で年内、遠隔診療支援は年度内にも導入する見通し。

 弘大が新設した遠隔医療センターと連携した取り組み。むつ総合病院では、医師不足や設備の問題で対応できない患者も多く、年間約20人が付属病院への紹介を受けている。

 オンライン診療の導入で、片道3時間かかる付属病院への受診回数が減少。経済的、身体的負担が軽減されるとしている。

 遠隔診療支援は、▽集中治療室(ICU)の重症患者管理▽妊産婦管理▽脳神経外科手術▽画像診断―の4分野で導入。いずれも、専門医が不在か1人しかいない分野で、付属病院の専門医がリアルタイムで診断や助言を行うことで、医師の負担軽減や迅速な診断につなげる。

 山本市長は「患者や家族、医師の負担を軽減し、医療の充実につなげたい」と話した。

 
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