Free北側信号「視覚制限型」へ 「止まれ」に赤色灯 六戸7人死傷事故受け防止策

青森県警は、事故が発生した交差点の北側にある交差点の信号を「視覚制限型」に変更するなど、10月中に事故防止対策を行う=8日、六戸町

9月23日に発生した六戸町犬落瀬柳沢の町道交差点で7人が死傷した交通死亡事故を受け、青森県警や十和田署などは8日、現場診断を実施した。県警交通規制課は、同交差点で多発する事故の防止対策として、北側にある別の交差点の信号を「視覚制限型」に変更すると明らかにした。

 同課は、同交差点の特徴として、運転手が南から北へ向かう際、北側の県道三沢十和田線にある信号に気を取られ、手前の一時停止の標識を見逃すケースが多い―と指摘。来週中にも、遠くから灯光が見えないよう視覚を制限した信号に切り替えるとした。

 今月中に「止まれ」標識に赤色灯を設置。今後は交差点内の優先道路側に黄色のセンターラインを引くことを検討しており、町とも連携し策を練っていく。

現場診断の参加者から意見を聞く十和田署の高橋肇署長(左から3人目)と白川晃嗣交通課長(右)=8日、六戸町

 この日の現場診断では、参加した町内の交通安全団体関係者から「猛スピードで走る車が多いので、制限速度を設定してほしい」「やはり新たな信号機を設置するのがベスト」といった意見が出た。高橋肇署長は「頂いた意見を基に、さらなる対策を練っていきたい」と述べた。

 事故は9月23日午前8時50分ごろ発生。軽トラックが十字路を直進する際、一時停止標識が設置されているにも関わらず停止せずに交差点に進入。ワンボックスカーと衝突し、乗っていた高齢者ら7人が死傷した。同交差点では今年、この事故を含め、既に計5件の人身事故が発生している。

 
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