Freeみこし担いで坂道疾走 二戸で「金勢祭」

タイムレースでご神体の金勢様をみこしに乗せ、坂道を駆け上がる出場者
タイムレースでご神体の金勢様をみこしに乗せ、坂道を駆け上がる出場者

二戸駅前地区連合町内会(小野寺吉次会長)が主催する枋(こぶ)ノ木神社の祭典「金勢祭(こんせいまつり)」が9月28、29の両日、駅東口周辺で開かれた。目玉企画のみこし担ぎタイムレースや、芸能人をゲストに招いた音楽やお笑いのライブなど、盛りだくさんの催しで連日にぎわった。

 「金勢テーマパーク」に見立てた会場では、音楽や郷土芸能など多彩なステージ発表が繰り広げられた。

 28日は男性アイドルグループ「甘党男子」のライブや、盆踊りを盛大に開催。29日はコンビ「スリムクラブ」などが出演してお笑いライブを行い、大勢の観客を爆笑の渦に巻き込んだ。

 29日に会場周辺の道路で開いたタイムレース「KON―1グランプリ」には、県内外から8チームが参加。子孫繁栄を願う神社のご神体「金勢様」をみこしに乗せ、8人一組で担ぎ、約120メートルの坂道を駆け上がった。

 コース途中でチームの1人が「あめ食い」などをクリアするというルールで、白い粉に顔を入れてあめ玉を懸命に探す姿が、観客の笑いを誘っていた。

 八戸市から初出場した八戸海上自衛隊のチームは、鍛え上げた肉体を見せながら疾走し、2位の好タイムをマークした。

 隊員で同市の石岡圭太郎さん(44)=二戸市出身=は「金勢祭の人出が予想以上にすごくて、地域みんなで盛り上げていると感じた。来年は優勝を狙って挑戦したい」と笑顔を見せた。

 連合町内会青年部長の薄井大輔さん(38)は「区画整理事業で新しく変わりつつある駅東口周辺を、多くの来場者で盛大に盛り上げることができた。地域の協力に感謝する」と話した。

 
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