Free和太鼓の響きに熱狂 八戸で「祭音2024」

巧みなばちさばきで、会場に和太鼓の音色を響かせる「鼓童」と「三宅島芸能同志会」のメンバー
巧みなばちさばきで、会場に和太鼓の音色を響かせる「鼓童」と「三宅島芸能同志会」のメンバー

太鼓芸能集団「鼓童」と「三宅島芸能同志会」による公演「祭音(まつりね)2024」が27日、八戸市公民館で開催された。市内外から訪れた観客約300人が、会場に響き渡る和太鼓の快音に酔いしれた。

 鼓童は、新潟県佐渡市を拠点に活動する太鼓芸能集団。1981年の創立以来、50以上の国と地域で7千回を超える公演を行ってきたほか、2019年には国立競技場のオープニングイベントに出演するなど、多くの実績を持つ。

 三宅島芸能同志会は、代表で父の津村明男さん(73)と、長男の和宏さん(43)ら息子3人で構成。東京都の三宅島に伝わる「三宅島神着神輿太鼓」をベースに、腰を落とした低い姿勢から横向きに打ち込む演奏スタイルが持ち味で、国内外で人気を博している。

 公演は和宏さんが社長を務める「3―arrows」の主催で、デーリー東北新聞社が共催。昨年に引き続き2回目の開催。

 この日は、メンバーが名物の横打ちのほか、祭り囃子(ばやし)と和太鼓のコラボ演奏などを披露。巧みなばちさばきで豪快な音色を響かせ、聴衆を魅了した。

 終盤では、メンバーの「わっしょい!」のかけ声に合わせて観客が手拍子。会場の熱気は最高潮に達した。

 両グループのファンで、何度も公演に足を運んでいるという、東京都杉並区の地方公務員の女性(54)は、「打ち込み一発一発に命をかけているかのよう。迫力満点で最高のステージだった」と感動を表現した。

 
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