Free「今後も業界盛り上げる」 民謡歌手松田隆行さん 地元八戸で50周年公演

ゲストと一緒に東京音頭を歌う松田隆行さん(中央)
ゲストと一緒に東京音頭を歌う松田隆行さん(中央)

津軽三味線奏者で民謡歌手の松田隆行さん(51)=八戸市出身=の芸能生活50周年記念リサイタル「民謡と共に50年 昔も…今も…これからも」(デーリー東北新聞社主催)が28日、同市公会堂大ホールで開かれた。松田さんが長年にわたり磨き上げた三味線の音色と歌声を披露したほか、芸道を共に歩んできた演奏家たちがゲスト出演し、来場者約700人を魅了した。

 松田さんは幼少から民謡に親しみ、2歳で初舞台を踏んだ。津軽三味線全国大会で2000年から3年連続でチャンピオンを獲得。21年の東京五輪閉会式では「東京音頭」を披露し、民謡の魅力を世界に発信する大役を務めた。

 リサイタルは、松田さんが代表を務める民謡、三味線教室「謡樂堂」の会員による発表に続いて本公演が始まり、ゲストが民謡や踊りを披露した。松田さんの三味線に合わせて母とみさんが歌ったり、松田さんと演歌歌手小西礼子さんがデュエットを披露する場面もあり、来場者から大きな拍手が送られた。

 クライマックスでステージに立った松田さんは「津軽じょんがら節」「東京音頭」などで三味線の音色と歌声を会場に響かせ、ひときわ大きな拍手と歓声が起きた。終了後の取材に対し、「これからも業界を盛り上げられるように頑張りたい。地域やお世話になった人にも恩返しできたら」と述べ、今後の芸能生活へ意欲を見せた。

 
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