Free大野木工で「木育」理解 横浜市の保育士が食器作り体験
洋野町の大野ふるさと公社(理事長・岡本正善町長)は21~23日、首都圏の保育士を招き、町特産の大野木工をPRした。参加者は箸や木製皿作りを体験し、「木育」の大切さに理解を深めた。
大野木工の振興や木育推進の一環で、保育士の招致事業を初めて企画。今回は長年にわたり大野木工の食器を愛用し、研修で同町にも訪れている、鳩の森愛の詩保育園(横浜市)の保育士10人を招待した。
参加者は、おおのキャンパス内の工房で、職人の指導を受けながら木工制作を体験。細い木材を切り落とし、削り出して箸を作ったり、ろくろで木材を研磨して皿に溝を付けたりと、繊細な作業に集中していた。同キャンパスのおおのミルク工房や、大野こども園なども見学した。
保育士の石渡南美さん(30)は「木製食器は園児にも好評で、卒園児が懐かしがるほど親しまれている。心を込めて作られていることを今の園児にも伝えたい」と笑顔。同公社の担当者は「普段の食器利用や制作体験を通じて、保護者や他の幼保にも大野木工の魅力を広めてほしい」と期待を寄せた。