Free若者目線で地域の情報発信 市「こどもまちなかIT部」本格始動/八戸
八戸市は22日、同市番町のばんらぼで「こどもまちなかIT部」の初ミーティングを開いた。学校や学年の垣根を越えて集まった中高生の部員たちが、子どものための市ホームページ完成を目指す。部活動のように自由な活動と交流の場を提供する新たな取り組みで、各自が期待に胸を膨らませてスタートを切った。
同事業は、若者や女性が魅力を感じるまちづくりを目指して2022年に市が設置した「市まちの魅力創生ネットワーク会議」の提言を受け、本年度初めて実施。取材を通じて、生徒に地域への理解と愛着を深めてもらうのが狙いで、若者目線からの情報発信力の強化にも期待する。
部員は公募で集まった中学1年から高校2年までの12人で、ばんらぼを拠点に来年3月まで月2回のペースで活動する。市内のIT企業「アイティコワーク」が運営を担い、八戸工業大の学生が活動をサポートする。
初日は部員らの自己紹介やグループ分け、活動内容の説明などが行われた。熊谷雄一市長は「行政に参加するという気持ちを大切にし、一つ一つの経験を楽しんで」と部員を激励。
部長で青森県立八戸北高2年の吉田愛さん(16)は「私自身が小さいころ、市内のイベントに参加して楽しかった。今度は情報発信する立場となり、子どもたちに経験を伝えたい」と意欲を語った。