Freeニンニク皮むき機開発 青森農産(新郷)と岡山の会社 手作業に比べ効率2倍

ニンニク皮むき機を操作する青森農産の従業員=5日、新郷村

ニンニクと黒ニンニクの生産・販売を手がける青森農産(新郷村)は、岡山農栄社(岡山市)と共同でニンニク皮むき機を開発した。1時間当たり1200球の処理が可能で、手作業と比べると作業効率は2倍。高齢者や障害者の作業も容易になった。今月下旬から販売を開始する。

 従来の手作業では、ニンニクに手動でエアガンを吹き付けるため、粉じんが飛び散ったり、強い空圧で手を傷つけたりすることなどが問題になっていた。

 皮むき機は、ニンニクをカップの中に入れると自動的に内部に運ばれ、エアガンで皮をむき取る。ニンニクは自動的に機械の横から排出され、粉じんとなった皮は機械の下部に落ちる構造となっている。周囲は透明のプレートで囲われ、作業者に粉じんや空気がかかる心配もない。

 青森農産の坂根克也代表取締役専務(43)が、2021年に岡山農栄社に相談したのがきっかけ。翌年から開発が始まり、約半年で1号機が完成。その後も改良を重ねた。坂根専務によると、1年ほど1号機を試験運用したが、問題なかったという。

 5日、同村にある青森農産の施設で実演発表会が開かれ、参加した農家が動作を確認し、反応も上々だった。坂根専務は「農家の高齢化対策にも貢献しながら、ニンニク産業が活性化してほしい」と語った。

 ニンニク皮むき機の販売価格は88万円(税込み)。ヰセキ東北十和田営業所で取り扱っており、現地での実演説明会にも対応する。問い合わせは同営業所=電話0176(22)5931=へ。

 
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