北東北でスーパーを展開するユニバース（八戸市）は、八戸酒造とコラボレーションし、「陸奥八仙」の酒かすを使用した商品の開発に力を入れている。素材や味、香りにこだわり、地元ならではの商品で地域に貢献したい考え。商品は１１種類に上り、６～９日の４日間、ユニバース５６店舗（パワーズＵとビッグハウスを除く）に全種類が並ぶ。

　販売するのは、焼き肉用の牛タンや三元豚ロース、キムチやカクテキ、から揚げ、弁当など多種多様。酒かすによって食材はしっとり柔らかく仕上がり、味もまとまった。芳醇な香りがふんわりと漂い、うまみを引き立てる。

　ユニバースは、酒かすを使ったから揚げが２０２３年に「からあげグランプリ」で初の最高金賞に輝いており、コラボのきっかけに。今年も最高金賞を受賞し、２年連続の栄誉となった。

　４日、八戸酒造で報道機関に商品のお披露目が行われ、あおもりの地酒アンバサダーが試食を行った。

　ユニバース商品本部の澤田憲彦第一商品部長は「酒かすのバランスと香りの良さにこだわった。この商品から八戸を盛り上げたい」と強調。八戸酒造の駒井秀介専務は「これだけ多くの品目で商品化してもらい、ありがたい。酒かすの風味が各商品にマッチして、うまみにつながっている」と太鼓判を押した。

　ユニバースは今後も酒かすを取り入れた新商品や地元食材を活用した商品の開発を進めるという。