Free「金箔しいたけ」でだしつゆ ビーガン向けに北斎(青森市)開発
青森県産水産物の加工品販売などを手がける北斎(青森市)は、動物性食品を取らない菜食主義者の「ビーガン」ら向けに、だしつゆ「北斎旨(うま)みだし」を県産業技術センター農産物加工研究所(六戸町)などと共同開発した。通常の干しシイタケの約20倍のうまみ成分を含む加工シイタケを使った商品で、インバウンド(訪日客)の増加で食の多様化の需要が高まる中、飲食店やホテルなどでの利用を見込む。
北斎が日本ヴィーガン協会(東京都)からの依頼で商品づくりに着手。味わいの核となる「金箔(きんぱく)しいたけ」は、青森産技や中村醸造元(藤崎町)との共同開発で、高温加熱処理により、うまみを際立たせた。キノコ特有の香りを軽減させたのも特長だ。
業務用の販売がメインだが、個人の問い合わせにも応じる。価格は500ミリリットル入りで2千円程度を想定。北斎のホームページなどで紹介している。
2日、県庁で記者会見した斉藤努代表は「フードダイバーシティー(食の多様化)に対応した食事が求められている。課題解決に役立ててほしい」と話した。