Free西塚さん(南部町)受賞喜び決意新た 青森県民謡王座祝賀会
青森市で3月に開かれた青森県民謡王座決定戦(青森放送主催)で、第69代民謡王座に輝いた南部町の西塚繭子さん(53)の受賞記念祝賀会が25日、八戸プラザホテルアーバンホールで開かれた。出席した関係者ら約250人が祝う中、西塚さんは受賞の喜びを表すとともに、南部民謡や南部手踊りの発信への決意を新たにした。
3歳で民謡と手踊りの世界に入った西塚さん。2001年には、20代で第31代県手踊り名人位を受賞した。一方で、民謡では王座に何回も挑戦しながら、涙をのむ無念を味わった。それでも諦めずに挑戦し続け、ついに念願の王座に輝いた。王座と名人位を両方手にするのは女性初だという。
また、妹の淳子さん(50)=第63代王座=と「青森うぐいす姉妹」として、後継者育成や知名度向上に取り組んでいる。祝賀会は姉妹の芸道50周年も記念して行われた。
同日は、西塚さんが受賞した演目「南部荷方節」を力強く伸びやかな声で披露。さらにうぐいす姉妹として、息の合った美しい歌声を響かせると、出席者からは拍手が沸き起こった。
西塚さんは取材に「これ以上の喜びはなく、50年以上民謡を続けてきて良かったと感じている。今後は古里への貢献と南部民謡を多くの人に喜んでいけるように勉強していきたい」と笑顔を見せた。