Free三陸はるか沖地震30年 当時の写真や本紙、はっちに展示 八工大企画
1994年に発生した三陸はるか沖地震を振り返る新聞紙面と写真の展示が26日から、八戸市のはっち1階ギャラリー1で開かれている。八戸工業大工学部工学科建築・土木工学コースが主催。発生直後の状況や被害を知ることができ、展示最終日の31日に開くフォーラムと併せて市民に防災、減災の知見を深める機会を提供する。
三陸はるか沖地震は94年12月28日夜に発生。同市では多くの建物が被害を受け、犠牲者も出た。同大は当時、建築土木の知見を生かして地震に関する調査に参加した経緯があり、30年の節目に展示とフォーラムを企画した。
展示会場には同大が保管していた写真と、デーリー東北新聞社の当時の紙面が並び、来場者が記憶をたどりながら眺めている。
市内の無職女性(75)は「夜に自宅にいたら大きな揺れがあったこと、津波が心配だったことを思い出した。時間がたつと記憶は薄れてしまうので、振り返る機会は大切」と話した。
入場無料。時間は午前9時~午後9時(最終日は同5時まで)。
31日は午後1時半~同4時、はっち1階はっちひろばで防災フォーラムを開く。同大、弘前大、東北大の専門家が巨大地震への対応や避難計画について講演する。参加無料で定員80人。申し込みは同大社会連携・研究推進部=電話0178(25)8005=かQRコードから。