Free続々収穫「スイートビーナス」 甘いネクタリン、できは「最高」/南部町
三八地域で、ネクタリンの収穫が盛んに行われている。南部町の泉山果樹園(泉山俊春園主)では26日、濃厚な甘さで皮ごと食べられる「スイートビーナス」の収穫を開始。生育は平年より1週間程度早く、天候に恵まれたことで玉伸び良く仕上がった。25年ほど前から手がける泉山茂さん(74)は「過去最高の出来だ」と太鼓判を押す。
スイートビーナスは寒さや雨に弱く、病害予防のための雨よけ設備や袋かけの手間がかかる。資材費の高騰に加え、栽培の難しさから全国的にも生産量は少ないという。
同園の小向地区の園地10アールでは、約20本を育てる。特産品にしようと生産を続ける中、昨年は凍霜害に見舞われた。今年は大きな被害はなく、高温下でも順調に育っている。香りや食感が南国で育つマンゴーに例えられることがあり、茂さんは「暑さに強い品種なのかもしれない」と手応えを語る。
同日は家族5人で収穫や箱詰めを行った。台風10号の影響を注視しながら、1週間で収穫を終えるという。町のふるさと納税返礼品のほか、直売でも取り扱っている。購入の問い合わせは泉山果樹園=ファクス0179(23)3665=へ。