Freeヨーカドーに「ありがとう」 閉店迫る八戸店、有志がイベント/ピアドゥ

ピアドゥ内で運行するライトアップされた淀山車組の山車

核テナントであるイトーヨーカドー八戸沼館店の閉店を31日に控える八戸市のショッピングセンター・ピアドゥで24、25日、引き子体験による淀山車組の山車運行や同店と関わりのあった事業者有志によるサンクスフェスが開かれた。同店の閉店セールや子どもたちの夏休み終盤とも重なり、多くの家族連れや買い物客でにぎわった。

 引き子体験は24日、八戸三社大祭への関心を高めようとピアドゥが実施。ピアドゥ内に山車小屋「淀の館」を構える淀山車組が協力した。同日午後6時半すぎ、淀の館からトイザらス八戸店にかけての駐車場内をライトアップされた優美な山車が往復し、笛や太鼓の音色が響き渡った。

 淀山車組の責任者、大野素敬さん(56)は「ヨーカドーの従業員に毎年、祭りに参加して助けてもらったので寂しい」と振り返り、ピアドゥを運営する八戸臨海開発の大久保浄社長も「ヨーカドーの閉店と重なったが、花を添えられたかな。今後も三社大祭に協力していければ」と話した。

子どもたちがランウェイを歩き、店内を盛り上げたキッズファッションショー

25日のサンクスフェスでは、市内外18店舗による弁当販売やクラフトマーケットなどが行われた。目玉となったキッズファッションショーでは、出演した8組がおしゃれをしてランウェイを歩き、観客の前でポーズを決めて見せた。

 発起人でデリカフェペルチ(同市)代表の松坂直子さん(43)は、企画した理由について「コロナ禍で大変な時、弁当販売のイベントを開く際などに手をさしのべてもらった。ありがとうの気持ちが伝わったら」と語った。

 
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