Free名農高生、国際大会に向け練習に熱 ミスト栽培研究発表、先輩の激励も力に

国際大会に向け、発表の練習をする赤石紫音さん(右)と白鳥滉弥さん(同2人目)
国際大会に向け、発表の練習をする赤石紫音さん(右)と白鳥滉弥さん(同2人目)

青森県立名久井農業高(小笠原理高校長)でミスト栽培の研究に取り組む、赤石紫音さん(17)と白鳥滉弥さん(18)=共に3年=が25日、スウェーデンで開かれる国際大会「ストックホルム青少年水大賞」に日本代表として出場する。発表は英語で、表現力も求められる。出場経験のある卒業生からの激励を受け、二人は大舞台を前に意欲を高めている。

 環境システム科2、3年有志が取り組む「水を有効利用する節水型ミスト栽培システムの開発」チームとして出場。自作した噴霧装置で、レタスやインゲンなどの野菜を栽培調査した。水耕栽培と比較して導入費用と環境負荷の低減を実現し、世界の水問題の解決につなげたい考えだ。

 大会は、水のノーベル賞と称されるストックホルム水大賞のジュニア版で同校は過去にも出場している。

 8日、同校で行った本番に向けた練習には、世界大会の出場経験のある卒業生5人が駆け付けた。卒業生は審査員からの質疑応答を想定し、「研究の今後の展望は」など問いかけたほか、明るさや身ぶりなどを助言した。

 2018年大会で準グランプリに輝いた、坂本成海さんと砂庭竜福さん=共に18年度卒=は「スケールを大きく」「最初のあいさつにも意識を」と伝えた。

 赤石さんは「研究に自信を持って挑みたい。英語を頑張る」、白鳥さんは「抑揚などに注意し、印象に残る発表をする」と意気込みを語った。

 
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