Free八戸市立図書館 5カ月ぶりに再開 待ちわびた市民、続々と

約5カ月の休館を経て再開した八戸市立図書館。開館と同時に多くの市民が訪れ、本と触れ合っていた=8日午前9時ごろ
約5カ月の休館を経て再開した八戸市立図書館。開館と同時に多くの市民が訪れ、本と触れ合っていた=8日午前9時ごろ

設備改修のため、3月から休館していた八戸市立図書館が8日、約5カ月の工事を終えて再開した。前身の施設から150年の歴史がある同館は、文化拠点のほか憩いの場としても市民に親しまれてきた。館内には早速、再開を待ちわびた人が訪れ、新たな本との出合いを楽しんでいる。

 同館は冷房設備をはじめ、照明器具の発光ダイオード(LED)化、防犯カメラ更新のため3月1日から休館。当初は7月末までの予定だったが、貸し出し本の返却処理や書棚から粉じんを取り除く清掃作業のため、今月7日まで延長した。

 8日は午前9時の開館に合わせ、磯嶋奈都子館長ら職員が出入り口に整列して利用者を出迎えた。扉が開くと、列を作っていた市民が続々と入館し、書棚を見て回ったり、新聞を眺めたりしていた。

 同館の常連という同市白銀町小沼の前田克典さん(82)は夫婦で来館。「長いこと待っていた。また、たくさん利用して読書を楽しみたい」と顔をほころばせた。

 館内は以前まで部分的に冷房が効きにくい所があったが、全体を快適な気温に保てるようになったという。磯嶋館長は「休館中、利用者にはご不便をおかけした。この機会に涼みがてら図書館を訪れ、本を借りてもらえたら」と呼びかけていた。

 開館時間は平日が午前9時~午後7時、土日祝日が同5時まで。今月の休館日は13、30日。八戸ブックセンターで行っていた「おはなし会」は順次、同館に会場を戻す。

 
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