Free【みちのく生き物観察記】ルリボシカミキリ

庭先に飛来したルリボシカミキリ=7月、階上町
庭先に飛来したルリボシカミキリ=7月、階上町

前回のルリイトトンボと共に、その美しい色に感心する昆虫の一つ。ルリボシカミキリの体長は3センチほどだが、長い立派な触角と、全体に広がる鮮やかな瑠璃色と黒の模様で、カミキリムシの中では目立つ存在だ。

 山地から丘陵の広葉樹の枯れ木などに集まるが、庭先のまきや材木でも見かけるので生息域は広い。その鮮やかな色を画像を拡大してみると、体の直接の色ではなく、体の表面に細かい毛があって発色しているのが分かる。いわゆる構造色で、チョウの鮮やかさと同じ原理だという。

 カミキリムシの仲間は、幼虫は木材を、成虫は樹液や木材、花粉などを採食する。ナラやクヌギなどに付くもっと大きなものや、花などに集まる小さなものなどは数が多く、日本では800種ほどが生息するとされる身近な昆虫だ。

 
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