Free新たな社会教育複合施設、必要な機能は 階上町教委、町民招きワークショップ
階上町が建設計画を進めている社会教育複合施設について、町教委は1日、町民を招いたワークショップ(WS)を始めた。計2回開催し、有益で活発な利活用に必要な機能や施設規模に関する意見、要望を取りまとめ、構想に反映する。
同町では図書館施設が公民館などの図書室にとどまり、民俗資料収集館が老朽化していることを受け、建物を整理、集約した社会教育複合施設を計画。2021年に検討委を設置し、24年度中の構想策定を目指している。建設候補地は町役場周辺の耳ケ吠地区都市機能誘導区域内で、30年の開設を予定している。
WSには関係機関から推薦された中高生、大学生や子育て世代、高齢者など幅広い年齢層の20人が参加。町役場で行われた初回会合では、濱浦幸夫教育長が「町民がいつでも気軽に学習し、活動・交流できる場―というコンセプトを実現できるよう、意見を出してほしい」とあいさつした。
参加者は町内の既存施設について「利用しようと思ったことがない」「存在を知らなかった施設もある」「移動手段がない」など、率直な思いを付箋に記入。必要な機能としては「学習スペースやネット環境を充実させて」「子どもを遊ばせる場所がほしい」「自由に飲食でき、無料で出入りできた方がいい」などの要望を出した。
八戸工大二高3年の前田葵衣さん(18)は「誰でも自由に利用できる、にぎわいのある施設になれば、若い世代がいったん町を離れても、また戻ってきたくなるはず。大人の皆さんの意見も取り入れ、実現してほしい」と話した。
WSは20日の次回会合を経て、検討委に概要を報告し、構想に反映する予定。