Free神社行列、荘厳に 真夏日の中、お還り/八戸三社大祭

厳かな神社行列と勇壮な山車が練り歩いた「お還り」=3日、八戸市鍛冶町地区
厳かな神社行列と勇壮な山車が練り歩いた「お還り」=3日、八戸市鍛冶町地区

青森県南地方最大の夏祭り、八戸三社大祭は3日、「お還(かえ)り」を迎えた。古式ゆかしい神社行列と勇壮な山車による、期間中最後の合同運行が行われ、会場の八戸市中心街は大きなにぎわいと感動の渦に包まれた。

 合同運行は、午後3時に神明宮、長者山新羅神社、龗(おがみ)神社の順に同市鍛冶町を出発。所狭しと駆け回る虎舞や、息の合った神楽の歯打ちなど、八戸が誇る郷土芸能が祭りに花を添えた。沿道では、厳かに歩みを進める神輿(みこし)に向かって手を合わせ、1年の安寧(あんねい)を願う市民の姿も見られた。

 豪華絢爛(けんらん)な山車は、自慢の仕掛けを次々と展開して観客を圧倒。この日の八戸は30度を超す真夏日となったが、子どもたちは暑さを吹き飛ばすように、「ヤーレヤーレ」と元気な声を響かせた。

 大祭運営委員会によると、この日の入り込み数は20万5千人で、昨年を5万3千人上回った。

 祭りを締めくくる4日の後夜祭は、午後6~9時に八戸市中心街と市庁前市民広場で行われる。

 
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