Free「おおのカフェ」5日オープン 大野高存続へ魅力PR

大野高の「おおのカフェ」プレオープンで交流を楽しむ生徒ら
大野高の「おおのカフェ」プレオープンで交流を楽しむ生徒ら

岩手県立大野高(千葉美春校長)で5日から、「おおのカフェ」がオープンする。子どもたちをはじめとする地域住民が無料で利用できるサードプレイス(自宅や職場以外に集う場所)として、月1回程度のペースで開催する予定。生徒数が減少傾向にある同校の存続に向け、魅力のPRや関係者の連携を強化する狙いもある。

 岩手県立大名誉教授で、町地域おこし協力隊の宮城好郎さん(65)が考案。空き教室を利用し、閉校した旧向田小のソファを借り受けれ場所を設け、地元事業所の協賛でドリンクやお菓子、軽食を用意した。生徒からの意向もあり、いずれも無料で利用できる。

 当面は公的助成に頼らず、地元の善意に基づいて生徒や学校、地元関係者の協働で運営する方針。

 7月22日にはプレオープンとして、関係者がテープカットで開設を祝い、提供された大野産牛乳で乾杯。林剛敏副町長は「生徒と地域が親睦を深める場になって」、千葉校長は「子どもたちが大野高に親しみを持ち、入学者増につなげたい」とあいさつした。

 生徒会長の2年奥寺健斗さん(16)は「本当に実現できると思わなかった。近くに気軽に集える場がなかったので、友人同士や幅色委世代との交流を楽しみたい」と意欲。宮城さんは「学校は各地域にとって重要な拠点。新たな連携の場として活用しつつ、学校の価値を再確認する機会になれば」と目を細めた。

 5日の営業時間は正午~午後1時半。次回以降は随時広報する。問い合わせは宮城好郎さん=携帯電話090(7066)3553=へ。

 
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