Free生理休暇を「F休暇」に 青森県警、女性職員の声受け

青森県警は今月、直接的な表現のため、申請しづらかった「生理休暇」や「不妊治療休暇」の名称を「F休暇」と「ライフサポート休暇」に変更した。女性職員からの提案で実現し、県警によると現場の声を受けた改称は東北地方の警察で初めて。職場内での浸透を図り、働きやすい環境を目指す。

 生理や不妊治療はデリケートな話題で、言葉にするのをためらう職員が多かった。警務課によると、休暇を取得する際はシステム上での申請に加え、上司に口頭で報告する必要もあり、代わりに有給休暇を利用するケースもあったという。

 5月下旬、一線署で働く女性職員が同僚の声も踏まえ、業務改善を提案できる制度で名称変更を取り上げた。同課は6月、県内全ての女性職員約500人にアンケートを実施し、意向を踏まえて変更を決定した。「生理休暇」は女性を意味するFemaleから「F休暇」とした。

 名称は24日から切り替えた。同課の小川拓哉主任(33)は「今回の変更によって実態を知り、デリケートな話に向き合うことができた」と理解を示した。

 野里和保課長は「休暇を取得する人のみならず、全職員が言葉を理解することで、働きやすい職場環境づくりにつながる」と強調した。

 
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