Free制服やランドセル購入費用補助へ 南部町、小中高生対象に 県の交付金活用

南部町は25日、青森県の学校給食費無償化等子育て支援交付金を活用し、町内で来年度新1年生となる小学生~高校生を対象に、ランドセルや制服などの購入費用を補助することを決めた。同日の町議会臨時会で関連予算1697万円を盛った2024年度一般会計補正予算案を可決した。

 町は15年度から給食費無償化を行っており、県が8割負担する新規の子育て支援事業として、小中学生の修学旅行の補助も行っている。

 今回の購入費補助の財源には、町に割り当てられた県交付金の残額741万円と、町の財政調整基金繰入金956万円を取り崩して充当する予定。

 補助対象は、新小学生がランドセル、新中学生が制服とワイシャツ・ブラウスの夏冬1セットずつ、新高校生が冬の制服など1セット。補助額は市場価格を調べた上で、新小学生5万円、新中学生7万円、新高校生6万円とした。

 町学務課によると、新中学生は学校ごとの価格差が大きく、場合によっては実費分の補助となる。新小学生と新高校生の制服は購入費用の8割以上をカバーできる。

 補助の希望者は領収書かレシートを添付して町に申請書を提出する。町は来年4月以降、銀行口座に補助金を振り込む。ただし、ランドセルは商戦が始まっており、既に購入してレシートを保管していない人は相談を受け付ける。

 同課の北上隆広課長は「さまざまな面から子育て支援策を検討したが、お金がかかる節目を支援することとした」と説明した。

 
お気に入り登録