Freeダンスからミュージカルまで多彩に 八戸東高表現科公演

ミュージカルを披露する生徒
ミュージカルを披露する生徒

青森県立八戸東高(矢部広明校長)は20日、八戸市公会堂で第20回表現科公演を開いた。同科の生徒たちが日頃の学習で身に付けた成果を存分に表現し、訪れた多くの観客を魅了した。

 同科は2003年度に全国唯一の学科として開設された。生徒たちは普通教科に加え、言語や身体、映像による表現、舞台芸術などの専門科目を学んでいる。会場には普通科の生徒や教職員、保護者のほか市民らが大勢詰めかけた。

 公演は1年生のダンス「ホーハイと踊る」で始まり、2年生は朗読「夏の庭―The Friends―」と創作ダンス「魁~27個のプロローグ」を披露。専門科目で「映像表現」を選択した3年生は、「HYPE」というタイトルの映像作品を上映。普段の姿を映した動画やアニメーション、ドラマを盛り込んだ内容で観客を楽しませた。

 最後は「舞台芸術」を選択した3年生らによる、ミュージカル「DUAL」を上演。テーマパークを舞台に、仲間を失い踊る希望をなくしたダンサーが再び立ち上がるまでを描いた作品。出演者が登場人物たちの揺れ動く心情を本格的な歌とダンスに乗せて表現した。

 実行委員長を務めた稲田七海さん(3年)は「ダンスやバレエなどの経験者が多い、今年のクラスだからこその演技ができた。100%やり切れた」と達成感をにじませた。

 
お気に入り登録