Free青森県内、SNS型詐欺拡大 上半期35件、2億4837万円被害
交流サイト(SNS)で知り合った人物から現金をだまし取られる被害が青森県内で拡大している。県警によると、「投資詐欺」と恋愛感情を抱かせる「ロマンス詐欺」を合わせたSNS型詐欺の被害件数は、2024年上半期(1~6月)で35件、被害総額が約2億4837万円に上る。信用につけ込んで多額の金を振り込まされる被害が相次いでおり、県警が注意を呼びかけている。
投資詐欺被害は18件で約1億4911万円、最高額が約2310万円。ロマンス詐欺は17件で総額約9924万円、1件当たりの最高額が約2001万円だった。
いずれもメッセージのやり取りを通じて信用させてから、複数回にわたって現金を振り込ませる。被害者の約6割が女性で、年齢別では高齢者を含め30代以上が大部分を占めた。
SNSメッセージやインターネット広告が端緒になっており、県警安全企画課は「SNSやネットで知り合った人からのもうけ話は信用してはいけない」と指摘。「被害が長期かつ多額に及ぶ傾向があり、早めに相談してほしい」と注意を促す。
特殊詐欺の被害も依然として多く、被害件数は31件で被害総額が約5854万円。被害の内訳は架空料金請求名目が23件と最多で、オレオレ詐欺が3件、融資保証金名目が2件などだった。