就職を控えた学生の保護者向けのＵターンセミナーが２１日、八戸市のデーリー東北ホールで開かれた。参加者が基調講演やトークセッションを通し、地元就職の利点や親の立場からのサポートに理解を深めた。

　八戸商工会議所、八戸地区雇用対策協議会、市、デーリー東北新聞社が主催した。

　八戸学院大地域経営学部の井上丹准教授が講演。県外転出のきっかけに進学や就職のタイミングを挙げ、「地域に魅力がないというのが高校生、大学生の思考になっている」と解説。

　Ｕターンを増やすためには「地域の人の働き方を直接聞き、肩を並べる体験をすれば郷土愛や地域に恩返ししたい気持ちになる」と強調。「地域の良さと課題を受け止め、共感できれば、自分らしく暮らしていける」と述べた。

　トークセッションは井上准教授を進行役とし、Ｕターン経験者３人が登壇。地元企業の情報を、保護者からも子どもに教える大切さなどを伝えた。

　就職支援に向け、市によるＵターン支援制度や、デーリー東北新聞社の「リクルートラウンジ」も紹介された。