Free市民手作り飾り、夜風に揺れて 八戸七夕まつり開幕

ストリート七夕飾りが沿道を彩り、大勢の市民でにぎわう八戸七夕まつり=12日午後7時10分ごろ、八戸市

第72回八戸七夕まつり(八戸商工会議所、まちづくり八戸主催)が12日、八戸市中心街で開幕した。市民に親しまれる夏の風物詩は、今回から大型飾りを取りやめ、市民参加型の「ストリート七夕飾り」にリニューアル。約130個の飾りが爽やかな夜風に揺れる下、多くの若者や家族連れでにぎわった。14日まで。

従来の大型飾りは出展者の負担が大きい上、数も年々減少していた。ストリート七夕飾りは市民の手作りや企業の協賛飾りで、当初目標としていた80個を大きく超えて集まった。

同商議所中心街委員会の類家徳久委員長は「これまで市民が飾りで参加する機会はなく、企業も大型飾りを出展するか、ポスターに協賛広告を出すかだった」と指摘。新たな取り組みに「市民の祭りという感があり、これはこれで良い。今後もより良い形を模索していきたい」と話した。

歩行者天国となった中心街には出店が並び、路上ではライブや八戸三社大祭のお囃子(はやし)稽古、子ども向けのイベントなどが行われた。

同市立小中野小4年の森山陽太さん(9)は「屋台が楽しみ。たくさん食べたい」と笑顔。母親のこのみさん(38)は「学生時代から毎年来るほど好き。期間中にまた来るかも」と、祭りを満喫していた。

13、14日は午後6~9時が歩行者天国となる。期間中は近年では珍しく、いずれも好天に恵まれそうだ。

 
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