Freeサウナヒーターを常設展示 北東北初、「ハルビア」ブランド/八戸

展示しているバレルサウナを紹介する類家真澄所長=11日、八戸市
展示しているバレルサウナを紹介する類家真澄所長=11日、八戸市

八戸市沼館1丁目に7月、世界シェア1位のサウナヒーターブランド「HARVIA(ハルビア)」の北東北初となる常設展示場「ハルビアサウナショールーム八戸」がオープンした。当面は商業用のニーズを見込んでおり、類家真澄所長は「サウナは風呂屋の付帯設備から単独のアクティビティーになりつつある。銭湯文化が根付く八戸で、サウナでの地域活性を目指したい」と意欲を語る。

 ハルビアはサウナの本場フィンランドのブランドで、90カ国以上に製品を提供している。日本のサウナは温度が90度以上なのに対し、フィンランドは70~80度で、サウナストーンに水を掛けて蒸気を浴びる「ロウリュ」で体感温度を調整する。空気が出入りする排気口があり、息苦しくない構造も特徴だ。

 「ハルビアジャパン」(東京)が昨夏、設立され、商業用、家庭用に、日本オリジナル3機種を含む24機種を取り扱う。2024年度内には国内の正規代理店やショールームは100拠点に拡大する見通しだ。

 ショールーム八戸は、香川県でハルビアの正規代理店事業を手がけるモクラス(同県)が運営。類家所長が八戸市出身で、帰郷に合わせて1日に八戸営業所として開設した。室内では1~2人向けの家庭用サウナルーム(税込み160万~178万円)、半円の窓から景色を眺めながら入る、たる型のバレルサウナ(同221万円)を展示しており、実際の熱さやロウリュを体感できる。

 11日にマスコミ向けに開かれたオープンイベントで、ハルビアジャパンの笠間聖司社長兼最高経営責任者(CEO)は「青森県は人口10万人当たりの公衆浴場数が日本1位。風呂好きの県民性とサウナで、新たな事業が創造できるのでは」と提案。北海道や佐賀県などで取り組みが進むサウナツーリズムも紹介した。

 入場は予約制。問い合わせは、同展示場=電話080(3923)4397=へ。

 
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