Free「受験して」動画で呼びかけ 三戸警察署、管内ケーブル局も協力

和気あいあいとした雰囲気で撮影に臨む三戸警察署の署員=6月
和気あいあいとした雰囲気で撮影に臨む三戸警察署の署員=6月

三戸警察署(高橋徹署長)が、ユーチューブを活用して警察官採用試験の受験者を増やす対策に乗り出している。管内の田子ケーブルテレビの協力を得て、動画を撮影。出演した若手警察官は普段の職務内容とは勝手が違う“特命任務”に悪戦苦闘しながらも、カメラを通して若者たちに積極的に受験するよう訴えた。

 あらゆる業界で人手不足が叫ばれる近年、青森県警でも採用試験の受験者数は減少している。警察官の人数減は治安維持に関わる問題となりかねず、一線署でも協力団体を通じて受験者を募集。同署はより広い範囲の若者に直接呼びかけるため、ユーチューブの県警公式チャンネルに動画を投稿することにした。

 6月中旬に撮影した警察官B(高卒・短大卒対象)採用向けの動画には、福地駐在所の佐藤瀬南巡査長(27)と所在地交番の兎内(とない)亜美巡査(23)、県警マスコット・アピー君の“中の人”として警務会計課の相馬亜紀主事(26)が出演した。動画は12日にアップされる予定。

 撮影では、佐藤巡査長と兎内巡査はアクセントに注意を払いながら原稿を読み上げ、相馬主事はアピー君の言葉をジェスチャーで表現。カメラが回っていない時にも談笑しながら、和気あいあいとした雰囲気で終了した。

 撮影後、佐藤巡査長と兎内巡査は「少しでも第一印象をよくするため、表情に気を遣った」「自分も高卒で警察官になったため、同じような人に興味を持ってもらえるよう努めた」と感想。相馬主事は「子どもにも警察に親しんでもらうため、動きを大きく見せるようにした」と語った。

 
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