Free「糠塚きゅうり」みずみずしく 八戸で収穫本格化

収穫が本格化している糠塚きゅうり=10日、八戸市南郷
収穫が本格化している糠塚きゅうり=10日、八戸市南郷

八戸市の伝統野菜「糠塚きゅうり」の収穫が本格化している。同市南郷の南風農園では10日、水野浩司代表(44)が大きく育った実を丁寧に摘み取り。「地元の逸材を身近に感じてもらえたら」と作業に汗を流した。収穫は8月末ごろまで。

 糠塚きゅうりは苦みや歯触りの良さ、白みがかった太く短い実が特徴。一般に流通するキュウリに比べ収量が少なく、栽培規模は大きくないが、外観や味といった素材の魅力発信や文化継承を目指し生産が続く。

 同園の今季の収量や質は平年並みと見込む。水野代表によると、収穫前の降水量が苦みに影響し「雨が続くとまろやかになり、少雨だと苦さが強く感じられる」。冷やし麺の具材や炒め物など多彩な調理に合うといい、「苦さと合わせ、後味の甘さやみずみずしさを楽しんで」と呼びかけた。

 収穫品は、毎週日曜の館鼻岸壁朝市や、14日の「八戸夏やさいマルシェ」で販売。7月下旬~8月上旬には市内飲食店で「糠塚きゅうりde晩餐会(ばんさんかい)」を開催する。

 
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