Free多くの実戦経験を 東北、北海道の児童対象 八戸ラグビー協会が初の広域大会

トライを狙って前進を試みる八戸・十和田チームの選手たち(黄)
トライを狙って前進を試みる八戸・十和田チームの選手たち(黄)

子どもたちに多くの実戦経験を積んでほしい―。八戸ラグビーフットボール協会(一戸栄司会長)は6月30日、八戸市多賀多目的運動場の多目的広場で、東北地方と北海道の小学生以下を対象とした「うみねこカップ」を初めて開催した。青森県内で他道県のチームが参加する、児童対象の大会はこれまでなかった。幼い選手たちは声を掛け合いながら芝生の上を駆け回り、必死でトライを狙っていた。

 協会が深く関わる八戸ラグビースクールは2年連続で全国大会に出場したが、関東や関西のチームとの間には力の差があった。スクール教頭で同協会の風穴雄亮専務理事は「同じレベルでの試合をあまり経験できていない」と考え、今大会を企画した。

 30日は県内3スクール、北海道函館市と岩手県の北上市、紫波町のスクールの計159人が参加。低中高の三つの学年に分けて試合を行い、途中までの勝ち負けによって実力が同じチーム同士が対戦できるようカードを組み合わせた。

 低学年の八戸チームで出場した、佐々木開成さん(8)=八戸市立白鷗小3年=は「タックルが上手にできて楽しかった」と笑顔を見せた。

 高学年の部では頭脳プレーが見られ、選手の真剣さも増した。函館チームに初戦で敗れた八戸・十和田連合チームの深川涼哉さん(11)=同市立種差小6年=は「チームの改善点がたくさんあった」と悔しげ。大会については「他県の選手は自分たちにないスキルがあった。そこを見習ってプレーしたい」と話した。

 今回はプレ大会として実施したところ、予想を超える人数が集まったという。風穴さんは「需要があると分かった。さらに質を高め、多くのチームを呼べる大会にしたい」と強調した。

 
お気に入り登録