Free【月刊Dash】高校野球注目選手 大屋昊士(三沢商)

大屋昊士

今春の県大会準々決勝で、後に優勝した弘学聖愛打線を7回2失点に抑えた。左腕から投げ込まれる最速130キロの直球とカーブ、チェンジアップを使い分け、緩急で打者を翻弄する。「春の対戦は自信につながった。夏はさらに強気な姿勢で投げる」と闘志を燃やす。

 中学までは目立つ選手ではなく、登板機会もほとんどなかった。高校入学後は、メディシンボールを使った筋力トレーニングに励み、腕力を強化。身長が10センチ以上伸びたことも相まって、球速は約30キロアップした。

 1年の秋から主力選手として活躍。現在では、エースナンバーを背負うまでの存在になった。「自分がここまで成長するとは思っていなかった。少しずつ自信を持って投げられるようになった」

 肩、腕の筋肉が軟らかく、しなるようなフォームが特徴。直球には伸びがあり、変化球との球速差を生み出している。制球力も抜群で、「思うようにストライクゾーンへの出し入れができる」とうなずく。

 チームが目標に掲げるのは、強豪を倒しての甲子園出場。「勝ち進むために、もっと変化球を使った組み立てを増やしていきたい。バックを信頼して投げ、チームの勝利に貢献する」と力を込める。

 ◇おおや・ひろと 学年:3年 出身校:三沢二 身長/体重:169センチ/57キロ ポジション:投手 投打:左投げ右打ち

 
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