Free成長願い稚ウニ放流 洋野・宿戸小児童

稚ウニを海に放流する児童=12日、洋野町沖
稚ウニを海に放流する児童=12日、洋野町沖

ウニの産地として知られる洋野町の宿戸地区で12日、町立宿戸小(中島和孝校長)の2年生14人が稚ウニ約3千個を放流した。児童たちは「赤くて小さくてかわいい、大きく育ってね」と元気に声をかけ、稚ウニの成長を願っていた。

 事前授業で児童は、町特産のウニが何を食べて育つかなどの生態を学習。その後、地元漁師の吹切守さん(58)が操舵(そうだ)する漁正丸(種市南漁港所属)に乗船して宿戸漁港沖に出ると、2~3センチに育った稚ウニが詰まったバケツを海に傾けて放流した。

 稚ウニを優しく海に流していた萬德彩月(もな)さん(7)は「赤くて小さなウニが、元気に大きく育ってほしい」とほほ笑んでいた。

 児童たちは5年生になると、成長したウニの殻むきを体験し、地元の海が育てた味覚を楽しむという。

 
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