Free咽頭結膜熱の患者数、初の警報レベルに 岩手県内

岩手県は12日、県内40の定点医療機関から3~9日の1週間に報告された咽頭結膜熱の患者数が、1機関当たり3・15人(前週比0・80人増)となり、警報の目安としている3・00人を上回った―と発表した。県医療政策室によると、県内で咽頭結膜熱の患者数が警報レベルに達したのは初めて。県は感染予防対策の徹底など注意を促している。

 患者数を保健所管内別に見ると、最も多かったのは中部管内で、1機関当たり9・67人(4・34人増)。警報の目安を上回ったのは、久慈管内6・00人(4・00人増)など5管内。二戸管内は前週と変わらず、患者はいなかった。

 咽頭結膜熱は小児に多い病気で、アデノウイルスの感染により、発熱やのどの痛み、結膜炎といった症状が出る。主な感染経路は飛沫(ひまつ)感染や接触感染。

 県は県民に向け、▽手洗いやうがい、せきエチケットを励行する▽ドアノブや玩具などは塩素系消毒剤で消毒する▽感染者との密接な接触は避ける―など感染予防対策への協力を求めるとともに、「吐き気がするほか、頭の痛みが強い時やせきが激しい時は、早めに医療機関に相談してほしい」と呼びかけている。

 
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