Free角突きガツン、迫力に歓声 久慈で「平庭闘牛」つつじ場所

ファンら約1200人が迫力満点の角突きを楽しんだ平庭闘牛つつじ場所=9日、久慈市山形町

東北唯一の闘牛大会「平庭闘牛」のつつじ場所が9日、久慈市山形町の平庭闘牛場で行われた。詰めかけたファン約1200人が、新緑の下で繰り広げられる巨体のぶつかり合いを楽しんだ。

 平庭闘牛の起源は江戸時代にさかのぼる。1983年からはいわて平庭高原闘牛会(八重櫻友夫会長)が東北唯一の観光イベントとして、年間4場所開催。2018年には「牛の角突き」として市無形民俗文化財に指定されている。

 つつじ場所には重さ400キロ前後の2歳牛6頭を含む28頭が出場し、計14番が編成された。

 最後の一番に化粧まわし「面綱」を着用して登場したのは、1020キロの10歳牛「二代柿乃花マシンガン」と、960キロの8歳牛「雷太号」の横綱2頭。勢子(せこ)に促されて頭を合わせると、闘志十分に押したり引いたりしながら大熱戦を繰り広げ、観客からは盛大な拍手が送られていた。

 福島県二本松市から訪れた男性(68)は「闘牛を見たのは初めてだが、横綱同士の対戦はさすがの迫力だった」とうなずいていた。

 次回のしらかば場所は9月8日に同会場で行われる。

 
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