Free枯野にぎやか、さえずり飛翔 幻の鳥「オオセッカ」姿見せる

枯れたヨシにつかまってさえずるオオセッカ=7日、三沢市の仏沼
枯れたヨシにつかまってさえずるオオセッカ=7日、三沢市の仏沼

2005年にラムサール条約湿地に指定された三沢市の仏沼は、希少鳥類オオセッカの最大級の繁殖地として知られる。7日は特有のさえずり飛翔(ひしょう)をするオオセッカが多数見られた。

 湿地の大半はヨシが生えており、まだその背丈が1メートルほどなので見通しがよく居場所が分かる。オオセッカは枯れたヨシにつかまってさえずり、「ジュクジュクジュク」と鳴き続けたまま空中に円を描くように飛ぶ。さえずり飛翔と呼ばれる独特の飛び方で、これを幾度も繰り返す。中にはさえずりの3回に一度しか飛び立たない横着ものもいるが、みな懸命にさえずっている。

 湿原では、にぎやかなオオヨシキリや美声のコジュリンも見られるほか、空にはチュウヒなどが悠々と舞う。仏沼には2カ所の駐車場があり、セルフガイド用のパンフレットが用意されている。

 
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