Free六ケ所高生、ものづくり体験 室蘭工大が出前講座

キーホルダー作りについて、清水一道教授(右)の説明を聞く生徒
キーホルダー作りについて、清水一道教授(右)の説明を聞く生徒

青森県立六ケ所高(蛯名良一校長)で29日、室蘭工業大の教授を招いた出前講座が開かれた。1年生33人は座学に加え、溶かした金属でキーホルダー作りに取り組み、ものづくりの楽しさに触れた。

 六ケ所村主催で、将来の地域を担う人材育成を目指す事業の一環。室蘭工業大の清水一道教授は「ものづくり技術と材料の歴史」と題して講義。「自分の何を売りにするかを考えてほしい」と語ったほか、読んだ書籍の影響でエンジニアを目指した経験を披露した。

 鋳造体験で、生徒は型となるシリコンシートに下絵を描いてカッターで絵の縁を切り取り、それを二つの木枠で挟み込んだ。

 溶かした金属のすずを木枠に流し込む作業は、清水教授と共に訪れた研究室の学生が担当。冷まして固まった作品を手渡された生徒は絵を描くなどしていた。

 吉田瑠稀さん(16)は「最初にきちんと(シリコンシートを切って)型を作れたので思い通りにできた。最初から集中してやることが大事だと感じた」と話した。

 清水教授は「挑戦した人だけにチャンスがある。諦めないで挑戦し続けて」と呼び掛けていた。

 
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