Free外国クルーズ船が八戸寄港 乗船客、美術館や奥入瀬など満喫

青森県内初寄港となったヘリテージ・アドベンチャラー。乗船客は美術館や奥入瀬などの観光地に繰り出した=29日、八戸港
青森県内初寄港となったヘリテージ・アドベンチャラー。乗船客は美術館や奥入瀬などの観光地に繰り出した=29日、八戸港

ポルトガル船籍のクルーズ船「ヘリテージ・アドベンチャラー」(8445トン)が29日、八戸港に寄港した。同船の寄港は青森県内初で、八戸港に外国クルーズ船が入るのは昨年6月に続き2回目。乗船客は県南地方の美術館や十和田・奥入瀬エリアの観光に繰り出し、地域で体感できる芸術や文化、豊かな自然を満喫した。

 同船はニュージーランドのヘリテージ・エクスペディション所属。大阪港を発着する国立公園や芸術文化を巡るツアー(25日~6月8日)の行程で訪れた。

 八戸港にはニュージーランドやオーストラリア、米国などからの約100人を乗せ、29日午前8時半ごろ、八太郎4号埠頭P岸壁に着岸した。県や八戸圏域版DMO(観光地域づくり推進法人)VISIT(ビジット)はちのへ、八戸市の関係者ら約30人が、大漁旗を振るなどして出迎えた。

 乗船客は、八戸市美術館や十和田市現代美術館と蕪島を巡るコースや、奥入瀬渓流や蔦沼などでのバードウオッチングのコースに分かれてバスに乗り込んだ。

 ニュージーランドから夫婦で初めて日本を訪れたカニー・バーニーさんは「八戸と十和田の美術館に行くのが楽しみ。とても親切でフレンドリーなので、八戸港に来ることができてうれしい」と話した。

 市観光課の下村晃一課長はツアーに八戸市美術館が含まれたことに触れ、「街も楽しんで、外国の方に八戸のファンになってほしい。八戸の魅力と特性を生かし、これからもさまざまな地域、国の人を迎え入れたい」と意欲を示した。

 同船は同日夕方、室蘭港(北海道)に向けて出航した。

 
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