三沢市の「星野リゾート　青森屋」に、東北の夏を彩る青森ねぶた祭をテーマにした「青森ねぶたサウナ」が完成し、９日に報道陣へ公開された。サウナ正面に青森市のねぶた師竹浪比呂央さん（６４）が監修したねぶた「龍王」が設置され、山車が間近に迫る様子が再現されている。利用は宿泊者限定。

　サウナ内では、おなじみの「ラッセラー」のかけ声と共に、祭り囃子（ばやし）が流れる。演奏の盛り上がりに合わせ、１５分間隔でサウナストーンに自動で水がかけられ、蒸気によって体感温度が上がる仕組み。祭りとサウナの熱気をかけ合わせている。

　龍王の大きさは幅約２メートル、高さ約１・５メートル、奥行き約６０センチ。竹浪さんが主宰する「竹浪比呂央ねぶた研究所」が制作した。竹浪さんは「こんなに間近でねぶたを感じられるとは思っていなかった。造形、色彩などの細部をじっくり見てもらえれば」とアピールした。

　青森ねぶたサウナは既に利用を開始している。利用時間は午前６時～同１１時半、午後３時～同１１時。水風呂、体を冷ます「整い場」も整備され、リラックス状態の「ととのう」が体験できる。