Freeウニ漁活気、春到来 洋野・宿戸漁港
洋野町の宿戸漁港で6日、今季のウニ漁が始まった。初日は黒々とした殻に覆われたキタムラサキウニ385キロが水揚げされ、ハマは春到来の活気に満ちた。初物は町内業者を通じて岩手、青森、宮城県内に出荷される予定。漁期はお盆前の8月中旬まで。
午前8時半ごろ、町漁協宿戸漁業実行部会(吹切繁部会長)の船1隻が出港。ダイバー4人が餌場の増殖溝で次々とウニを採り、約1時間半後に帰港した。
部会が実施した事前の歩留まり調査では、磯焼けの影響で身入りや色付きはまだ不十分だが、風味は例年通り楽しめるという。同漁協の吹切信夫組合長は「最盛期の6、7月を前に、まずは旬の到来を楽しんで」とPRする。
同部会水揚げ分の取引価格は、昨年と同じ1キロ当たり2100円。吹切部会長は「価格を維持できたのは何より。これから身入りが良くなるので、一人でも多く自慢の味を堪能してほしい」と胸を張った。