Free宮崎アニメ、ゴジラに栄冠/米アカデミー賞 日本映画2作が快挙
【ロサンゼルス共同】米映画界最大の祭典、第96回アカデミー賞の発表・授賞式が10日(日本時間11日)、ハリウッドで開かれ、宮崎駿監督(83)の「君たちはどう生きるか」が長編アニメーション賞に、山崎貴監督(59)の「ゴジラ―1・0(マイナスワン)」が視覚効果賞に輝いた。
日本の映画が長編アニメーション賞部門で受賞したのは2003年、宮崎監督の「千と千尋の神隠し」以来21年ぶり2度目。視覚効果賞部門は初めて。
「君たちは―」は、戦時中の日本で母を亡くした少年が、アオサギの案内で不思議な世界に迷い込む物語。今年に入り、アカデミー賞の前哨戦とされるゴールデン・グローブ賞と、英国アカデミー賞で、日本作品として初めてアニメ映画賞を受賞していた。
「ゴジラ―1・0」は、1954年に公開された「ゴジラ」(本多猪四郎(ほんだいしろう)監督)の70周年記念作。VFX(視覚効果)を駆使し、特撮で製作されてきたゴジラの風合いを損なわずにダイナミックな映像を作り出した。
物語の舞台は、太平洋戦争終戦後の日本。全てを失い、必死に前を向こうとしていた人々の前にゴジラが襲来し、復員した元特攻隊員らが立ち向かう。