Free【ワッツ-福島】池田が闘志前面、仲間を鼓舞
普段はクールなキャラクターが、何度も熱い雄たけびを上げた。ワッツは追い上げを見せた後半、司令塔の池田祐一が攻撃の起点として機能。「自分たちは勝たないといけない」。闘志を前面に出したプレーで仲間やブースターを鼓舞し、4連勝に大きく貢献した。
ホームで迎え撃つ福島との連戦。前日に勝利した相手に立ち上がりから劣勢に陥り、前半はリードを奪われた。「勝ちたいのか、勝ちたくないのか」と指揮官の怒号も飛んだ。
會田圭佑主将がけがで出場を見送り、膝を痛めたE・J・モンゴメリーが前半を終えてベンチに下がるなど厳しい布陣。だが、後半は池田が中心となり、チームは息を吹き返した。「相手よりも気持ちが上回ったのが要因」と池田。運動量を最後まで落とさなかったことで勝利を引き寄せた。
クラブの存続危機が表面化する中、池田は「太陽みたいに照らしたくて」と髪をオレンジ色に染めて試合に臨んだ。試合後には、いつものように大きな声援をくれたブースターにもメッセージを送った。
「暗いニュースが皆さんの耳にも届いていると思うが、僕たちはずっと戦い続ける。みんなで最後に笑って話せるようにしたい」