Free近づく本番、練習に熱 「八戸えんぶり」開幕まで1週間
八戸地域に根付く郷土芸能で、国重要無形民俗文化財「八戸えんぶり」(17~20日)の開幕まで、10日で1週間となった。各えんぶり組は本番を前に、熱を入れて練習に励んでいる。
八戸市の十一日町えんぶり組が活動拠点とする地元の消防団屯所には9日夜、メンバー約20人が集結。1月28日から毎日練習を続けており、お囃子(はやし)の音色や祝福舞を担う子どもたちの元気な声が響き渡っている。
今年は、えんぶりの花形である太夫を目指して中高生5人が集まった。志望動機はさまざまだが、全員が真剣に練習し、期間中のデビューに備えている。
市立第二中1年の今井明絆さん(13)は「腰を低くして烏帽子(えぼし)を振れるようになりたい。頑張った姿を観客に見てもらいたい」と充実の表情。青森県立八戸東高2年の一戸威吹さん(17)は「本番に向けてワクワクしている。満点の動きを見せたい」と力を込めた。